2021年11月2日にマンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で『僕の心のヤバイやつ』最新83話「僕は準備万端」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。
前回の感想記事はこちらから。
Karte.83「僕は準備万端」感想と考察
市川のイメチェン
卒業式での送辞を担当することになった市川。
その前準備として散髪に行くことを決めますが、ここで美容院デビューです。
ホ〇トペッパーを使ってWeb予約し、美容師さんとの会話に困らないよう話す内容やオーダーの方向性を書き出すほどの準備をします。
市川の『初めて』に対する緊張が見て取れて面白いですね。
そして、結局美容師さんが市川に気を遣ってか、黙々と切ってくれるのも面白いです。
切っている最中の会話が無くても、流石美容師。
刈り上げに、流行りのセンターパートを加え、市川が陽キャに大変身!
『僕の心のヤバイやつ』Karte.83 より
ヘアスタイルも奥が深い
そんなこんなで陽キャになったはずの市川。
しかし、卒業式当日に現れた姿は美容院での姿とは少し違っていました。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.83 より
山田が刈り上げに気づいて、撫でるように触る横でヤンキーこと吉田さんがその謎に気が付きます。
市川はワックスをつけていないのだ。
朝起きて雑誌に掲載されるような整った髪型にキマっていれば、それは最高なのですが、人生、そう上手くはいきません。
女性が化粧をするように、男性も髪型をセットして少しでも綺麗に見せようとするのです。勿論化粧の方が何倍も大変だとは思いますが、髪型のセットも意外と奥が深いのです。
将来美容師希望(Karte.83での初情報?)の吉田さんによってリーゼントにセットされる市川。
しかし、市川の髪を触りまくったことを山田は見逃しません。
改めてわしわしと触りまくり、山田は結局いつもの髪型の様に市川の髪をセットします。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.83 より
準備万端?
さて、決められた言葉を読むだけだからと安心していた市川。
しかし、いざ整列の段階になって原稿が見当たりません。
ドラ〇もんの四次元ポケットの如くカバンの中を探しますが、無いのです。
送辞の原稿が無い、のです。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.83 より
これによって今後の展開としては、実は先生が現行の予備を持っていたパターンと、原稿が無いまま送辞に挑んで『自身の言葉』を壇上で披露するパターンが考えられます。
小学校まではステージの上に上がるのが怖くなかった。
他人の目が怖くなかった。
それがいつからか怖くなった。
これらの市川の経験を踏まえた上で今回の卒業式の送辞は、市川の成長であると同時に、山田と意図せず聞いてしまった「山田が好きだ」と言うナンパイに自身の成長した姿、誰にだって誇ることができる姿を届ける大きなものなのです。
自分の本音と自身の思考の本音が乖離している時さえある市川が、ステージの上で心からの『本音』を自分の言葉で伝える。私はそんな展開が来てくれることを楽しみに、次回更新まで待ちたいと思います。
今週の嫉妬シーン
吉田さんが市川の髪をいじるときに嫉妬の眼差しを向ける山田。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.83 より