2021年8月10日にマンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める！ (mangacross.jp)で『僕の心のヤバイやつ』最新77話「僕は突撃訪問した」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。
前回の感想記事はこちらから。
Karte.77「僕は突撃訪問した」感想と考察
姉フラは突然に
放課後デート
放課後一緒に映画を観に行くことになった山田と市川。その途中にあるたこ焼き屋で働いている市川の姉とバッタリ出くわすことになった。
そこで姉が説くのが『放課後デート』の貴重さである。どれだけ良い人と出会っても、どれだけお金持ちになっても放課後の制服デートは中高校生の間しかできないのである。大学生となり、『放課後』が概念になった市川姉からの有り難い言葉である。
それにしても、良いところを見せようとして、ちょくちょく言葉選びのセンスが明らかに中二的なものに偏っていくのは間違いなく血筋であろうか。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.77 より
仕事をする姿
なんだかんだでたこ焼きを口に入れながらも目で姉のことを追ってしまう市川。その市川の姿をみて山田は自分の仕事場に来ないかという提案をする。市川は「行けたら行く」という返事をするが、山田はそれを否定的な返事と受け取る。改めて「行ってもいい」と返事をし直し、山田も笑顔になるのだ。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.77 より
ここで重要なのは市川自身が本心では見に行きたいと興味を持っていることだ。市川が山田の仕事が好きだという表情を直視できなかったということが67話で描かれている。
この直視できないというのは、仕事を頑張る山田と自分の間にある壁だとか、自分の好意が山田の仕事の妨げになるだとかを考えた結果であると考えられる。それから話数的には丁度10話分経過し、バレンタインを経て市川は自身の感情を大分素直に伝えるようになった。だからこそ、このままで良いのか考えるためにも仕事を見に行く必要があるのだろう。
実際『その着せ替え人形は恋をする』など他作品の漫画で読モなどをしているひとが彼氏彼女を現場に連れてくることはそう珍しくないとのことなので、この行為は何も問題はないのだろう。
たこ焼き
しかし、市川の気持ちだとか、そんな難しいことをすっ飛ばして今話の主軸に戻すとすれば放課後デートであり、それを一番表しているのはたこ焼きを食べるシーンであろう。アツアツのたこ焼きを一口で食べようとして大変なことになる山田、最後の一個を山田に譲る市川、山田の代わりにたこ焼きを冷ます市川とそれをあーんしてほしい山田。姉に見られていないことを確認してからあーんしてあげる市川。どれを見てもこれぞ正に放課後デートと言う感じがして最高ですね。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.77 より
次回以降の考察
まだまだ映画デートが続いて、次回は映画館でのデートがくるかもしれませんし、デートは今回で終わりで次回から山田の仕事場見学が始まるかもしれません。次回更新は8月24日らしいので、楽しみに待ちましょう。
