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【感想と考察】『【推しの子】』42話「読み合わせ」【漫画】

 2021年5月6日発売の「ヤングジャンプNo.23」で『【推しの子】』の最新42話「読み合わせ」が掲載され、更新されています。GW明け一発目の最新42話の感想を書いていきたいと思います!新章がどのように展開されていくのか、わくわくです!

 前回41話の感想記事はこちらから。

isoisogingin.hatenablog.com

  また、『【推しの子】』最新4巻が5月19日に発売予定なので要チェックです。

 

42話「読み合わせ」感想と考察

場面整理回って感じ 

 本編を読み終えての一番の感想は情報が整理されて一安心といったものだ。上に貼ったように、『【推しの子】』では章が変わるごとに新しい場面になり、それに伴い新しいキャラが現れる。アイドル「B小町」に焦点が当たった前章はそうでも無かったが、アクア主体の方では「今ガチ」の時も一斉にキャラが登場した印象があった。これには横槍メンゴ先生も悲鳴を上げているのがTwitterから良く分かる。

  さて、今回の舞台である『東京ブレイド』であるが、簡単に言うと『鬼〇の刃』と『ヒプノ〇スマイク』を掛け合わせたような設定であるようだ。重曹ちゃん、前回ラストに登場した姫川、そして「今日あま」のメルトは「新宿クラスタ」、アクアとあかねは「渋谷クラスタ」と2チームに分かれるようで、同じチームであれば絡む回数も増えるであろう。それにしてもチームが分かれたこともあり、アクアとあかねの絡みを手の届かないところで観ることとなった重曹ちゃんは真っ黒全開であった。


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『【推しの子】』42話 より

 

読み合わせ


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『【推しの子】』42話 より

 

  ぬるっと始まった読み合わせ。なによりも目立っていたのは姫川の圧倒的な演技と、それに呼応するかのように身勝手に自分を全面に出した演技を披露した重曹ちゃんの二人であった。

 「今日あま」でもそうであったように、重曹ちゃんは周りを見て、それに合わせる演技を続けてきたようである。そんな重曹ちゃんが自身を曝け出すような演技を見せたことにあかねも動揺を隠せず、アクアも姫川の演技に思うところがあるようである。それほどまでに圧倒的であり、それにどのようにアクアが立ち向かうのかが今回の章の主題の一つになりそうだ。個人的にはアクアに姫川と張り合って、重曹ちゃんに「やっぱアンタの演技好きだわ」くらい言わせてほしいのだ。

 これは本筋とはズレるが、重曹ちゃんってこういう表情も出来るんだ、と感動してしまいましたね。今までツンデレ成分が強くて、こういうthe役者みたいな表情を見て少しドキドキしてしまいましたよね。 

 

物語上の対立構造

 さて、前回の記事で有馬かなと黒川あかね、アクアと姫川の関係がそれぞれ対立小僧になっているという話をしたのだが、最新話ではそれが分かりやすく「クラスタ」というチームに分かれて現れた。重曹ちゃんがサポート的な演技から「私を見ろ」という演技に変わったとあかねは表現していたが、私は根本的な部分は変わっていないと思うのだ。姫川と組んだから、姫川が圧倒的なパフォーマンスを見せたからそれに「適応」して重曹ちゃんも前に出る演技をした。


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『【推しの子】』42話 より

 

 つまるところ、私は今回の章は「チーム戦」のような形式になるのではないか、と考える。今現在は「新宿クラスタ」である姫川と重曹ちゃんが周りを圧倒して、あかねとアクアはそれぞれ思うところがあるという感じだ。そして、アクアはこれまでの描写だと自身を曝け出すような演技というよりは、重曹ちゃん同様に周りを見て、使えるものを使って演技をするタイプであろう。それならば、本章のアクアの演技の方向性として最も可能性が高いのは自身が天才と認めたあかねを「使う」ことであろう。勿論、アクアが自身を曝け出すような、前に出るような演技をすることも考えられるが、そんな正面衝突するような方向性にはいく可能性は少ないのではないかなぁというメタ読みである。

 

物語外の情報をどう受け取るか


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『【推しの子】』42話 より

 

 重曹ちゃんが言う通り、大概の作品には作品とは関係ないプロモーション側の意図が含まれるのだろう。読者の中にも物語外の情報を楽しめる人とノイズとして受け取る人が居る。これは個人の読み方であり、どちらかに強制されるようなものではないのだが、専ら私は作品外の情報をも用いて考察するのが好きなタイプである。例えば赤坂アカ先生がyoutubeの配信上で「3年後にはこの業界に居ないかもしれない」と発言したことから『かぐや様』や『【推しの子】』の終わりの時期を推察したり、Twitter上から発言を拾ってはニヤニヤしたり、赤坂先生ならこうしてくるというメタ読みをしたりと様々だ。だから、私が書くこの記事には今後もこれらの「物語から外れているかもしれない情報」が出てくることを考慮しておいてほしい。


www.youtube.com

 

今週の重曹ちゃん

  あかねとアクアが話しているのを傍からみて真っ黒になる重曹ちゃんが「良い」の一言に尽きると思ったが、今週注目したいのはアクアの方である。グチグチ小言を言われたくないというこの言葉、既に老年夫婦感が漂っていて最高であった。


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『【推しの子】』42話 より