葉のブログ

忙しい合間にも漫画とか映画とか

MENU

【感想】『僕の心のヤバイやつ』Karte.61

2021年1月4日のマンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で『僕の心のヤバイやつ』最新61話が更新されました。

最新話めちゃくちゃ良くて記事にもかなり力が入りました。てぇてぇ。

 

最新4巻は2021年2月4日に発売予定です。年が明けて発売日も近づいてきた感じがしますね!特装版もあるらしいので、是非チェックしておきましょう。

前回の感想記事はこちらから

isoisogingin.hatenablog.com

 

それではここからKarte.61『僕らは探している』の感想記事になります。

 

友達は心配している

前回、市川の骨折が「山田に送る写真を撮ろうとしたこと」であることを知って山田は責任を感じてしまっています。どうやらそれから山田からのLINEが来ないことを気にしている様子の市川。来ないのが当たり前、と思いながらも来ないことを心配する当たりすっかり山田とのLINEは日常と化しているようです。

市川が登校すると、突然山田の友達である関根さん(ビッチ)や吉田さん(ヤンキー)らに囲まれてしまいます。どうやら昨日の放課後に「ポテトを1個しか食べなかった」ということに対して山田がおかしいということになりその原因を知らないかと聞きに来たようです。(ポテト1本ではなく、しっかりM1つ食べているあたり山田らしいですね)

ビッチは市川に「心当たりがないか」と詰め寄りますが、市川は「なぜ俺に聞く」と白を切ります。それに対して市川と山田の関係を察せていないちーさんは「なぜだ?」と市川の返答に流されてしまいます。そんなこんなしている間に山田がやって来て有耶無耶になってしまいます。

 

『僕の心のヤバイやつ』Karte.61

僕は探りたい

教室に着いてから「秋田けんたろうがない」と山田が言います。市川も気になり、「家を出るときはあったのか」と尋ねると「家にあるかも」と山田は無理に笑顔を作って返事をします。しかし、探す手を止めることはありませんでした。その様子を見ながら何もできない市川は困った表情を顔に貼り付けるしかありません。遂には放課後になり、山田は一目散に帰宅しました。その様子を見て友達sは「やはりおかしい」と思います。市川は山田の友達らは市川が犬のキーホルダーを持っていることを知っているので、彼女らが見つけてしまったらお揃いであることがバレてしまうため探すのを手伝ってもらうことができないのだろうと思います。山田が見つけるか、市川が見つけるかしかないと思いながら、思考を巡らせていきます。(堂々と探すのを手伝いたい一方で、周りの目や山田と微妙な距離感になっていることを考え踏み出せない感じだと思います)

学校の玄関で市川は原さんと神崎くんがキーホルダーを探しているところに遭遇します。どうやら原さんは話を聞いていたようで、探そうとしてくれ、神崎くんは何も知らずに原さんに良いところを見せようとしているようです。それを見た市川は今まで巡らせた思考を全て投げ出して「俺が見つける」と決意します。


f:id:isoisogingin:20210105124446j:image

『僕の心のヤバイやつ』Karte.61

 

僕は探したい

順当に考えれば山田が落としたのは山田家から学校までの通学路の途中になります。しかし、市川は山田の家までの道を知らず、さっそく手詰まりになってしまいます。市川が行方も分からず探しながら歩いていると関根さん(ビッチ)が思いついたかのように山田の家に行くからついてきてもいいと言います。(このビッチマジで良い奴)

雪が降り、冷え込んでいる中、市川は関根さんの後を追いかけながらどこかに落としてはいないかと雪を傘でどかして歩きます。「自己満足」だと思いながらも足を止めることはありません。

そこに山田がやって来ます。(ここで適当な理由を付けてさりげなく居なくなるビッチマジでポイント高いです) 山田は家を探しても見つからなかったと今にも泣きだしそうな表情をします。市川は「絶対にある、見つからなくてもどっかにあるから気にするな」と励まそうとします。励まそうと山田の顔を見上げた時に木の枝にキーホルダーがぶら下がっているのが目に移りこみます。おそらく拾った人が木にかけてくれたと言いながら山田に渡し、山田はありがとうと口にするのでした。それに対して市川は「山田と会えなかったら見上げなかった」とイケメンな台詞を吐きます。

一件落着かと思いきや、市川が盛大にくしゃみをし、風邪を引くかもしれないということで、山田は家が近いから温まっていかないかと提案をするのです。この展開はニヤニヤしてしまいますね。 

 

 山田に心境の変化がある??

山田が市川のことを本気で好きになるきっかけはKarte.14からKarte15の山田が鼻を怪我した時に大量のティッシュをそれとなく(実際はそれとなくではないが)置いておいたことで間違いないでしょう。それまでは「なんとなく図書館で絡み、仲が良くなった良い奴」くらいの認識だったのが、それ以降明確に嫉妬する描写などが入ってきます。

それから一緒に帰ったり、LINEをしたり、様々なイベントがありましたが山田がここまで落ち込むのは鼻を怪我した事件以降無かったと言えるでしょう。そして新学期始まってすぐ、市川の本音を曝け出すシーンでは山田が市川に抱きついています。これは市川に対しての想いが溢れた結果と言えるのかもしれませんが、今回に関しては抱きつくのを自制するような描写が入っています。

isoisogingin.hatenablog.com

 


f:id:isoisogingin:20210105114357j:image

『僕の心のヤバイやつ』Karte.61

これは山田の市川に対する想いが今まで以上になったことを示唆しているのではないかと思ったり思わなかったりするわけです。今までなら抱きつくだけが、今回は見ようによってはキスしようとしているとも取れます。またそれに対して自制したと考えることもできそうです。その後に山田が目をそらすような描写があることを考えると十分考えられます。しかし、その一方で山田が「市川を怪我させた」という負い目を未だ感じていて、距離を測りかねているような描写にも見えます。いずれにせよ市川と山田の関係はこのまま終わるってことはなさそうですよね。

「てぇてぇ」ってあると思うんですよ 

今回の話でも以前までの記事で議論している、クラス(学校)でのカップル認知はありえるかという議論がでてきます。今回の話では、原さんが探してくれていたり、関根さんが山田の家までそれとなく案内してくれていたりと「周りの人の良さ」が改めて出ていたなと感じます。人間の温かい感じが出ていますよね。あったけぇ。てぇてぇです。

 

isoisogingin.hatenablog.com

 

「僕ら」「探している」はダブルミーニング??

最初このサブタイトルを見て最初に読んだときには「市川と山田」が「キーホルダーを探す」というものを連想しました。しかし、読み進めていく中で以上に書いたことを踏まえると「周りの人(原さんや関根さん)がキーホルダーを探すことを手伝った」ということや「市川と山田がお互いの距離を測りかねており、その関係を探している」と考えることも出来るのかなと思いました。

 

さらっとお家突入回の前として描かれているように見えて、結構大きな変化が描かれていたのかなと思います。個人的には『僕ヤバ』の中で一二を争うくらい好きな話でした。市川が「俺が探す」と決意するところとか、山田に見せてあげたいし、「だから気にするな」とかもイケメン過ぎて「おまほんまに市川か??」となるレベルで感動していました。次回以降にまた期待したいです。

 

 

感想やコメントなどなどいただけると嬉しいです。

それではまた次回お会いしましょう。