葉のブログ

忙しい合間にも漫画とか映画とか

MENU

【感想】【推しの子】28話

さて、ヤングジャンプ12月10日発売の2021 No.2で『【推しの子】』の最新28話が更新されました。という訳でこの記事は28話『役作り』の感想ネタバレ記事になります。

今回も予想しなかった驚きの展開でしたね。

 

因みに前回27話の記事はこちらから。

isoisogingin.hatenablog.com

 

今回の記事の目次です。

 

人は傷つきたくない

『今ガチ』メンバーで製作した動画がバズったことであかねの炎上はある程度落ち着きました。それに合わせて、あかねも番組の収録に復活することになりました。

そこでMENちょは「ある程度のキャラ付けをした方が良いのではないか?」と提案をします。その提案にはその場にいたアクアも賛同します。MENちょはアクアに対して「アクアはもう少し奥底を見せてもいい」と言いますが、それをアクアは断ります。

あかねもそもそも女優であるので、その提案には乗り気です。そこで話題は「どんな役を演じればいいか?」から「アクアの好みの女性」の話へと変化していきます。

 

アクアの理想 

アクアが思い浮かべるのはアイの姿。それは生まれ変わる前から推していて、生まれ変わった後も推していた、アクアにとって最も「理想の女性」という言葉に相応しい女性なのでしょう。そしてアクアは第一声に「顔の良い女」と呟きます。しかし、そこから「太陽みたいな笑顔」「完璧なパフォーマンス」と次々と思い浮かぶ印象を言葉にしていきます。

アクアの言葉に対してMENちょが「B小町のアイ」を思い浮かべます。あかねは「好みの女の子をやってみる」と張り切る一方でアクアは「アイの真似なんて誰にも出来ない」と冷めた目で見ています。

 

あかねは演じたい

アイのような女性を演じることを決めたあかねは次々と情報収集を進めていきます。一つの特徴から仮説を立ててはその情報を付箋に貼っていくあかね。(アカ先生が原作というのもありますが、白銀みを感じますね) 

場面は変わって、苺プロ。重曹ちゃん(久しぶりだね)とアクアが話す中で、重曹ちゃんはあかねに対して堕ちていたことを嬉しく思う気持ちもあったと暴露します。その理由として、あかねは天才役者として界隈では有名だと話すのです。 

 

そして、迎えた復帰収録の日。緊張しながらのあかねの畏まった挨拶から始まり、現場は温かい雰囲気であかねを迎え入れ、収録が始まります。カメラのスタートと同時にあかねは「そうだねアクア」と声をかけます。

次の瞬間、あかねは「てへっ☆」という言葉と共に、アイが魅せていた誰もを吸い寄せるような瞳を見せるのでした。


f:id:isoisogingin:20201210005949j:image

『【推しの子】』28話

これには読んでいても衝撃を受けました!

完全にアイではないか!!! 

本当に予想がつかない展開となっていました。私個人としては、アクアがあかねの炎上を落ち着かせて、この章はおしまいだと思っていました。しかし、あかねがアイを演じるというもう一波乱ありそうな感じになってきましたね。

 

アクアはどう思う?

さて、あかねが「アイ」を演じるという予想のできなかった展開です。これに対してアクアはどのように思うのでしょうか?あかねの演じ具合もなかなか執念が入っている感じなので、全然違う!ってなることはなさそうですよね。

 

①ほとんど完璧に演じて見せるが、段々とボロが出る

⇒アクアはアイという像を壊してほしくない、ともう一波乱
②ほとんど完璧にアイを演じる

⇒芸能界でアイと繋がりがあった人を探すため勧誘

③演じることでキャラが変わりすぎて、第二の炎上

④演じることであかねは更に有名になる

 

なんとなく思いつくままに4つほど今後の展開を挙げさせていただきました。(浅はかですみません)

これに関して①はアクアの理想の女性を演じようとアクアに近づくあかねと、アイを汚してほしくないと思うアクアの間にがギャップがあり、そこからもう一波乱起こるパターン。②はアイを演じる姿を見たアクアが、自分の復讐の駒として、あかねを苺プロに勧誘するパターン(アイの面影を見て父親候補が近づいてくる可能性を考慮)です。

一方で③はなかなか現実味がないかなと思っています。炎上ネタが解決したのに改めて同じネタをしても面白くないですから。④はここから波乱の展開と見せかけて、あかねというアイに似た存在が現れただけで、この物語としてはいったん一区切りがつくといったものです。

個人的には①②あたりは可能性としてあるのかなと思っています。


あかねってヤンデレみがないか?という話

 あかねの口にペンを咥え、付箋に囲まれ、好きな人を演じるために執着するあの感じが好きだっていうこの話が共感できる人はいませんかね。ちょっとゾクゾクしちゃいます。

それとは別に……

個人的には昔のライトノベルで『ココロコネクト』を思い出しました。常に周りが望む理想の姿を演じようと『【推しの子】』で言う鎧に執着した結果として、演じることが自分自身になり、本当の自分が分からなくなるみたいなシーンがあったような気がするのですが(今手元に原作がないので適当なことを言っているかもしれません)。

あかね自身も女優という仕事、演劇という世界でずっと育ったために本当の自分を出すことが下手だったのかもしれません。私個人としては鎧は必要だと思いますが、鎧を重ねすぎて脱げなくなってしまう、脱ぎ方が分からなくなってしまうということも問題だと思うのです。今回のあかね然り、奥底を見せないアクア然り。どこかでしわ寄せが来るような気がします。

今週の重曹ちゃん

あかねに対してあのままリタイアしてくれれば、と思ってしまったことに若干ですが自己嫌悪し、それをアクアに暴露する重曹ちゃん。もう彼女としての立ち位置も盤石ですかね?(そんなわけない)


f:id:isoisogingin:20201210010045j:image

『【推しの子】』28話

 ちなみに私の妄想としての②あかねが苺プロに入るパターンが実現し、重曹ちゃんの顔がさらに曇って、嫉妬する姿も見てみたい(ゲス顔)

 

 

 

 

ツイッターやっています!

またどんな感想でもいただけると大変嬉しいです。