『僕の心のヤバイやつ』がマンガクロスの方で更新されたので感想記事を書いていきたいと思います。隔週更新だと前回がずいぶん前に感じますね~
こちら前回の記事になります。
さてKarte.58『僕は頼りたい』感想です!
骨折したら人気者になれる
転校生がやってきたらクラスの人気者になるのが世の摂理であり、それは骨折も同様である。特に仲が良い訳でも悪い訳でもない所謂クラスメートの関係の人が話しかけたりするものである。
骨折をして迎えた新学期、市川は人気者であった。山田の友達であるところのちぃちゃんやビッチに騒がれ、挙句の果てに足立(ゲス野郎)に逆恨みされる始末。しかし、前話で山田につけられた犬のストラップが見つかってしまいます。結果的に、「ギャップ萌えを狙っている」と引かれてしまいます。
人気者の寿命は短い。
ちなみに私自身も学生時代、入学式の日にインフルエンザになり、スタートが遅れた経験があります。実際に学校に行くとその日1日はヒーロー扱いでしたね。寿命は数時間でしたけど。
市川は頼りたい
なにはともあれ利き手を骨折した市川は何かと不便です。先生は市川に席が近く、仲がよさそうな山田に手伝ってもらうように言いますが、恥ずかしさと卑下する感情から市川は「山田とは仲がいいわけではない」と言います。
しかし、その話を聞いていた山田は怒ったような表情をし、市川の方もせっかく距離が縮まってきたのに自分の行動で距離ができるような行動をとったことに自己嫌悪します。ノートのコピーを頼まなくてはならないのですが、原さんに頼むのは山田のことを考えて却下し、誰に頼むべきか悩んでいると足立(ゲス野郎)がノートのコピーをくれます。市川が疑問に思っていると、足立(ゲス野郎)は山田に頼まれたと言います。
帰り道、学校の入り口で山田に会い、市川は謝ろうとします。怒っている風の山田に市川は素直に「一番頼りたいと思っている」と告げます。その答えを聞いて山田も上機嫌になり、二人共に帰路につくのでした。この山田可愛すぎる。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.58
この関係に名前を付けるなら…
前話で学校に来れるのは山田のお陰だと感謝の気持ちを曝け出した市川。しかし、なんでもかんでも素直でいられる性格なら苦労などしないわけで、先生の前では「仲が良い訳ではない」と言います。しかし、「縮まった距離を自分の行動で台無しにしてしまう」と市川が自分で言葉にしているように、市川の本心ではないことが分かります。
鎧を着て学校に来るようになった。すべて鎧のせいにすれば楽だった。そして学校に来ることがしんどくなった。だからこそ、この場で自分の行動を素直に表現しないことは過去の繰り返しであり、それは市川も分かっているのです。
そして実際に言葉にして、山田もそれを分かりきっていて、お互いに理解しているこの関係はおそらく”友達”以上のものなのかなと思います。そしてラストのコマをご覧ください。山田と市川の会話で、市川が「足立とあんま話すな」と言っています。
ふーん、もはや彼氏じゃん。
エモエモ。萌え萌え。これでいいのだ。