葉のブログ

忙しい合間にも漫画とか映画とか

MENU

【感想】【推しの子】23話

『となりのヤングジャンプ』で『【推しの子】』が更新されたので、それに併せて感想記事を書いていきたいと思います。23話は以下のURLから読むことができます!

 (本誌ではなくサイトで読んでいるため一週間遅いです!!)

tonarinoyj.jp

 

前回の感想記事はこちらから読めます。

isoisogingin.hatenablog.com

 

 

打ち上げで食う肉は美味い

アクアが出演する恋愛リアリティーショーはそれなりに盛り上がっている様子です。出演者の中に『上手い奴』『表裏無いけど味がある奴』『番組映えが悪くて出番が少ない奴』と別れはするものの番組の打ち上げに出演者同士で焼肉を食べに行くくらいには上手くいっているようです。

打ち上げを終えて帰宅したアクアをルビーは嫌味っぽく責めます。私もルビーに罵倒されたいです。 そんな最高の表情を見せながらも恋愛ショーに対して不満を言うルビーに、アクアは意外とヤラセは少ないこと、学業優先であることなど良い点を挙げていきます。ここら辺は所謂「芸能業界の裏側」になるのでしょう。

 

誰もが上手い訳ではない

最初のアクアの紹介で、『出番が少ない奴』として挙げられていたあかねとケンゴ。しかし、番組では次第にゆきとノブユキのカップリングに嫉妬するケンゴという図が出来上がっていき、ゆきが小悪魔っぷりを披露していきます。 もともと恋愛関係に関心のないアクアや自分のチャンネルに視聴者を呼び込む目的をしっかり果たしているMEMちょとは違って未だに自分のポジションが上手く作れていないあかねは焦ることになります。

「恋愛リアリティショー」という番組でありながら、その裏には演出、事務所、スタッフ、演者様々な思惑があり、その中で描かれる「リアリティ」とは虚像であることが良く分かります。

 

『周りの目』を気にする人

あかねの人間性は21話のときから描かれていました。高校二年生の女優でまだまだ修行の身であるという彼女は何回もカメラマンさんなどに質問してはそれをメモに取ったり、焼肉の際も決してトングを離さずしかし他のメンバーの話をメモに取ったりと、かなりマジメな性格が窺えます。

しかしマジメであれば上手くいくかと言われるとそうではないのが世の中です。さらに言えば今回のような「リアリティショー」には相性が悪いと言えるでしょう。あかねちゃんは女優の卵として、修行の身として、客観的に見た正解を追い求め、そのために様々なことを聞き、メモを取ります。しかし、この番組で欲しているのは客観的な正解ではなく、自然体の人間関係から生まれる「リアリティ」なんですよね。この食い違いがあかねちゃんが番組で目立てない原因として挙げられるでしょう。 

でも実際に周りの目を気にするマジメなタイプの人って居ますよね。何を隠そう私自身もそういうタイプなので、あかねちゃんにはすごい共感してしまいます。「お前ができることはなんだ!」と言われて、どんどん卑屈になり、周りに追いつかなきゃと思い込みがちですが、周りは追いついてほしいのではなく等身大の自分で堂々としてほしいだけだったのかなと過去の場面を振り返れば思ってしまいます。

あかねちゃんも堂々と、上手くやってる人みたいに自分を誇張するくらいの勢いで自分自身を表現すれば、と思うのですがそれが難しいのです。アクアが言っている「嘘は身を守る最大の手段である」という言葉は、演じることを仕事にするあかねが自分を出すことの難しさを表しているとも言えます。


f:id:isoisogingin:20201105014350j:image

『【推しの子】』23話

真のヒロイン重曹ちゃんから考える展開予想

23話のラストシーンからあかねちゃんが爪痕を残すために過激なことをやるということが予想されます。恋愛リアリティショーとして考えられるのは二つかなと思います。そしてあかねちゃんのようなマジメキャラが頑張ろうとするときは大体悪い方向に事が転ぶのかなとも思ってしまいます。

①恋愛方面での過激さ

②出演者の暴露系での過激さ 

①恋愛方面での過激さについては、今スポットが当たっている三角関係に入ろうとして過激なシーンになるのか、その枠から出ているアクアに接触するのかの二つが考えられます。過激の方向性も露出多めの服であったり、無理にキスシーンなどを迫ったりといくつか考えられます。

②出演者の暴露関係での過激さについては、三角関係になどに入ろうとした結果、「別に○○のこと好きじゃないじゃん!」などといった言葉を吐いてしまうことかなと思います。

正直どちらも可能性としてはあるかなと思っていますが、どちらにしてもカットは確定のシーンになってしまうでしょう。しかし、そこをアクアの機転を利かせた「演技」でむしろ番組の見どころの一つにしてしまうのではないでしょうか。このアクアに助けられる展開なんてまるであかねちゃんがヒロインではないか。

 

しかし、忘れてはいけないこの漫画の真のヒロインは重曹ちゃんなのである。(唐突に、文脈関係なく、独断と偏見で) 

 

以上を踏まえて一つに決めて予想するなら、私は「あかねちゃんが無理にアクアにキスシーンなどの過激なシーンを欲求」を推します。その一つの根拠というかこじ付けとして21話で、重曹ちゃんがアクアの番組を見て、キスをする可能性がある番組をなんで受けたのか、と落ち込んでいるシーンがあるからです。アクアの解決策としては実際にはキスなどしないにしても無事にそれっぽい過激なシーンを演出することに成功、しかしそれを放送で見た重曹ちゃんが実際にキスをしたなどと勘違いをしてすれ違いが起こるんじゃないかな、と思ったり思わなかったり。


f:id:isoisogingin:20201105014238j:image

『【推しの子】』21話

私の中での永遠のヒロイン重曹ちゃん。落ち込んでいる重曹ちゃんも可愛いぜ!!

また来週も楽しみです。

 

『【推しの子】』はこちらからお買い求めいただけます。